読書記録

3.ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)


「ミクマリ」読んでびっくりしました。
こういう本なのかと衝撃を受けつつ、面白くて読み進めてしまいました。

読み終わってから調べてみたら、
なるものを受賞している作品で、なるほどと思いました。
こんな賞があるんだっていうのにも驚きますし、女のためっていう枠組みもなんだか理解しきれない感がありますが。

映画化もされているようですね。
知らなかった!

ばかな恋愛したことない人なんて、この世にいるんすかねー
恋愛ってものがばかなものでもあるよなっとちょっと思った。あばたもえくぼとか恋は盲目とか言いますしね。
我に返ってばかだったなって何度も思ってきたので、この言葉には共感しました。

この小説の中では、正しい人が一人も出てこない。
全編通して切なさが漂っていて、「セイタカアワダチソウの空」が特にだと思います。
恵まれた環境に生まれついたのに望まないオプションで崩れていく田岡さんも。
恵まれない環境で生きていくしかない福田くんも。

自然分娩に対する解釈にははっとさせられました。裏まで考えることって大事ですね。